『 非常の時 』 高村光太郎
非常の時 人安きをすてて人を救ふは難いかな。
非常の時 人危きを冒して人を護るは貴いかな。
非常の時 身の安きと危きを両つながら忘じて
ただ為すべきを為すは美しいかな。
非常の時
人かくの如きを行ふに堪ふるは 偏に非常ならざるもの内にありて
人をしてかくの如きを行はしむるならざらんや。
大いなるかな、常時胸臆の裡にかくれたるもの。
さかんなるかな、人心機微の間に潜みたるもの。
・・・・つづきますが、ここまで。
高村光太郎が東京をたち 疎開先の花巻に向かった1945年5月15日から
75年を迎える。
終戦5日前に遭った花巻空襲で、負傷者の救護に当たった医師、看護学校生らの
勇敢さをたたえた詩 「非常の時」の情景が、新型コロナの感染リスクと闘う
医療従事者の姿と重なるとして、共感が広がっている。
(岩手日報5月14日朝刊より、一部抜粋)
コロナは終焉するのか、これからも共存せざるを負えないのか、わかりませんが
医療従事者のみなさんへ敬意の気持ちをこめて紹介させていただきました。。
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高村光太郎記念館はこちらです、休館中ですが、そろそろかな?
高村山荘・高村光太郎記念館 [一般財団法人 花巻高村光太郎記念会]
光太郎さんは詩人でもあり、彫刻家、
しかし、彫刻家というのは記念館を観るまで馴染みがありませんでした。
「非常の時」この詩も見かけたことがあるはずなのに・・・覚えていない・・・
今朝、新聞を見て・・・はっと。。
事態が落ち着いたらまたゆっくりと行ってみたいと思います。
公共交通機関(バス)は不便ですので、観光される方は観光タクシーで。
(落ち着いて観光ができるようになる日がきっと来ます)
レトロジャンボタクシー・どんぐりとやまねこ号
https://www.kanko-hanamaki.ne.jp/donguri_yamanekogou_first/index.html
それでは。。。